総合診療の実習や研修は、患者さんをまるごと診る 醍醐味を味わえるのが最大の魅力です。
単一の臓器や疾患にとらわれず、複数の健康問題や社会的背景を総合的に捉え、診断・治療へと結びつける思考プロセ…

総合診療の実習や研修は、患者さんをまるごと診る 醍醐味を味わえるのが最大の魅力です。
単一の臓器や疾患にとらわれず、複数の健康問題や社会的背景を総合的に捉え、診断・治療へと結びつける思考プロセスは非常に勉強になりました。病棟だけでなく外来や在宅医療にも触れることで、医師としての視野が格段に広がると思いました。

総合診療における診療の最大の特徴は、「患者さんの背景を考えながら全身を診る」という事だと思います。

総合診療医は、特定の臓器や単一の疾患に限定せず、患者さんが訴える複数の健康問題や多…

総合診療における診療の最大の特徴は、「患者さんの背景を考えながら全身を診る」という事だと思います。

総合診療医は、特定の臓器や単一の疾患に限定せず、患者さんが訴える複数の健康問題や多様な症状を同時に引き受け、そのすべてを総合的に管理します。診断に至らない不定愁訴や、どの専門科が担当すべきか分かりにくい症状にも対応し、患者さんの全身状態を常に把握しながら診療を進めます。単に病気や症状を診るだけでなく、その病気が患者さんの生活にどのような影響を与えているか、また、生活習慣、家族構成、仕事、経済状況、文化的背景などの「生物心理社会的背景」が、患者さんの健康問題にどのように関わっているかを深く考察することが総合診療の診療で重要であると考えます。

入院患者さんを診ました。心音、呼吸音の聴診を行い、特有の音を聴かせていただきました。実際に聞くことで、文字だけでは勉強できないところまで勉強できました。

患者さんとの距離が近いと思いました。患者さんご本人のこと、性格、病気に対する理解だけでなく、ご家族のことも考慮しながら診療していくところが、特徴的だと感じました。

自治医科大学出身の先生方が集まっているへき地医療支援部があります。病棟患者さんを主に診療していますが、自治医科大学の先生方が週１−２日は、へき地医療支援に行かれています。支援先は、萩市や柳井市の離島、…

自治医科大学出身の先生方が集まっているへき地医療支援部があります。病棟患者さんを主に診療していますが、自治医科大学の先生方が週１−２日は、へき地医療支援に行かれています。支援先は、萩市や柳井市の離島、岩国市北部のへき地などですが、医療のインフラが少ない地域への支援を主にされているようです。病棟患者さんは内科中心ですが、へき地では内科だけではなく小外科、褥瘡などの皮膚科疾患、うつ病などのメンタルヘルスも対応されています。総合診療医は、場所によって求められる医療が異なり、診療の幅を変化させることができることを知りました。

幅広い診療能力、地域志向、断らずに先ずは受ける医師